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こんにちは!
アメリカ生活183日目、さおりです。
海外で暮らすと宗教って絶対触れるものですよね。
日本人は無宗教とよく言いますが、
私がアメリカで過ごしていて考えた、
日本人の宗教観について書きます。
同じキリスト教でも宗派が違うということ
―ある日のイングリッシュスクール
新しい生徒エチオピア人女性が、
自己紹介を終えた後の彼女と先生の1コマ。
先生がクリスチャンということは知っていましたが、
新しくクラスに来た彼女もどうやらキリスト教のよう。
途中、私は宗教に詳しくないので、
よく分からなかったのですが、
お互いの宗派の話を始めたようで…。
私は英語さえよくわかってないのに、
そのうえ、よく知らない宗教の宗派の話をされるというカオス。笑
ただ、オーソドックスの中でも、
違う種類があるということは分かりました。
彼らはどうやら違う宗派のようです。
楽しそうに話す彼女。
彼女は他にも何か言いたそうでしたが、
英語力が足りずに言いたいことが言えなかったようでした。
そこで先生は私に向き直って…
そう言って先生は豪快に、
ハッハッハーって笑いました。
日本人は本当に無宗教なのか
私は内心、お前は何の宗教なんだと
聞かれるのではないかと思い、
ビクビクしていたのですが、
特に聞かれることはありませんでした。
その先生は、
現役時代マーケティングの仕事で、
多くの日本人と知り合ったことがあると言っていたので、
日本人の宗教観についてはすでに聞いたことがあったのかもしれません。
アメリカに来てから、
圧倒的にクリスチャンが多いことは知っていたし、
イングリッシュスクールで、
週末何してた?って聞くと教会っていう人が多い。
先生は、日本人の私に気を使って、
教会とか宗教色のあることはあまり言わないけれど…。
でも、いつかはアメリカで、
自分の宗教観を聞かれることもあるかもしれない。
自分では無宗教だと思っていたけれど、
それって本当にそうなんだろうか。
日本人が信じているもの
改めて、日本の年中行事を考え直してみると…。
元旦・お参り
本来なら、神道なら神社、仏教なら寺ですが、
私はいまだにどっちがどっちなのかよくわかりません。
お参りもどちらに行くとかは決めてないし、
近いところに行くというイメージ。
お盆やお彼岸
この習慣は仏教によるもので、
お寺へお墓詣りに行くのが、通例。
私も年2回、おばあちゃんのお墓に、
手を合わせに行ってます。
クリスマス
もちろんこれはキリスト教によるイベント。
ごちそうやケーキは食べますが、
特にイエスの誕生を祝ってるわけではないです。
…それ以外にも、
七五三は神社でやったし、厄払いも神社で。
しかも、宗教ではないけれど、
大安吉日の価値観(六曜というらしい)とか、
わけわからないものまで日本には浸透しているから厄介。
私の母は、ものすごく、
大安や仏滅へのこだわりが強く、もはや宗教の域。
六曜は、中国発祥というのは確かみたいですが、
根拠や由来ははっきりしないらしい。
でもなぜか多くの日本人が信じてますよね。
その考えが生活に根付いていない、
私や夫にとっては、
根拠のない占いのようなものを
なぜ信じるの?と思うけれど。
でも私の母や、
もっと年上の人たちにとっては、
きっと根拠があるのです。
それは、親の親がそれを信じていたから。
つまり、自分がそれを信じずに
何かバチが当たったわけでもないのに、
それが大事なことだと信じているのは、
自分の親や自分の歩んできた道を信じているということ。
日本人にとっては、
仏教・神道・キリスト教、
六曜などの宗教じゃないものまで、
小さい頃から自分の歩んできた道に、
たくさんの慣例が存在しています。
それ自体が日本人の信じている道。
私の父は、私が結婚するとき、
宗教を持ってる人とだけは、
絶対に結婚を認めないと言っていましたが、
その理由は、宗教が嫌いというよりか…。
おそらくごちゃまぜの宗教感、
つまり自分の歩いてきた道、
(いわゆる一般的な日本人の歩む道)を
否定されたくないことの現れだと思うとしっくりきました。
だって日本人は無宗教なのではなくて、
お寺や神社、神道や仏教、キリスト教など、
多くの宗教行事を慣例とする、多神教。
今まで私は、
宗教とは自分の進むべき道を
指し示してくれるものだと思っていたのですが…。
それはむしろ日本人にとっては逆で、
自分の進んできた道を信じることこそが
日本人にとっての宗教なのかもしれません。
まとめ
- アメリカにはクリスチャンが多いが、同じキリスト教でも宗派がたくさんある。
- 日本人は無宗教なのではなく、たくさんの宗教行事を行う多神教。
- 日本には昔からいろんな種類の宗教行事があり、それを築き上げた祖先こそが日本人の信じるもの。