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アメリカで聞いた「共産主義国キューバ」の亡命・宗教事情

こんにちは!

アメリカ生活310日目、さおりです。

最近、私の通う英語学校のクラスに
新しくキューバ人が通って来るようになりました。

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そこで知った、
キューバの共産主義。

それにまつわる経済や宗教事情、
アメリカへの亡命について、
日本とは全く違う世界にとても驚いたので、
こちらに書きたいと思います。

キューバからの亡命者

―英語学校にて

先生
今日から新しく入る、キューバ出身の○○と○○よ。

 

さおり
へー!キューバかあ。

 

先生に紹介されて入ってきた2人は、
私よりもやや年上のご夫婦。

簡単な自己紹介のあと、
仕事は何をしているのか聞いてみると、
彼らは、Missionaryだと言います。

ミッショナリーとは、
外国に派遣される宣教師のこと。

キリスト教の宣教師として、
また、Asylee(亡命者)として、
彼らは2年前にアメリカにきたとのこと。
(Asylee について書いた記事はコチラ)

私は、以前イラク人について書いた通り、
Asylee や Refugee の認定は、
それなりに危険な国からでないと
受けられないのかと思っていましたが…。

実はアメリカに亡命するキューバ人は
とても多いようで、
キューバにほど近いフロリダには、
たくさん住んでいるそうです。

その背景としてアメリカには、
キューバからの亡命に対する特例法があり、
アメリカに何とか上陸さえして、1年暮らせば、
亡命が認められ、永住権が与えられるというもの。

実際に、2年前にこちらに来たという彼らも、
グリーンカードをすでに持っていると言っていました。

共産主義

ではなぜ、キューバ人は
アメリカに亡命してくるのかというと、
理由はキューバが共産主義国だからというのが大きいようです。

共産主義は、ざっくり言えば、
「みんな平等にしようね」という考え方。

資本主義→すべてが誰かの持ち物
(例えば会社は社長の持ち物で、
社長が働き手の社員に見合った給料を払う)

共産主義→すべてが国の持ち物
(すべての会社は国の持ち物で、
どこの会社であっても給料は一緒)

つまり、会社も土地も財産も、
全て国が管理・平等に国民に与えられるという感じ。
(実際は厳密には平等ではないかもしれませんが)

資本主義社会で育った私は、
本当にそうなのか疑う気持ちがあったので、
失礼ながらも彼らに聞いてみました。

さおり
キューバでは、本当にお給料ってみんな一緒なの?

 

キューバ人
うーん。医者とかはちょっと給料高いね。でも基本的にはみんなおんなじ位だよ。

 

キューバ人
毎月1日が給料日で、労働時間も1日8時間で週5日半(土曜は半日・日曜休み)、オーバーワーク(残業)はしちゃいけないと決められているよ。

 

さおり
へー!世界にはいろいろな国があるんだなあ。

 

みんな平等だけど、みんな貧しい。

そこから抜け出したい
キューバ人も少なくはないから…
リスクを冒しても
アメリカに亡命してくる人が
たくさんいるのかなと思いました。

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教会ではなく家で

彼らは、上記の経済的理由というよりかは、
宗教活動の自由を求めて、
もしくは彼らの所属する
クリスチャンのグループの方針で、
アメリカにやってきたようです。

というのも、経済だけでなく、
キューバでは宗教活動に関しても
国に管理されていて、
教会も建設することが難しいよう。

その背景には、キューバ革命後、
共産主義社会を作ったカストロによる
キリスト教弾圧の過去があり、
今も宗教活動は政府の管理下にあるのだそうです。

その為、彼らは教会には行かず、
家に集まって聖書の教えを説いたり、
宗教活動を行っているそう。

さおり
世界にはいろいろな国があって、いろいろな理由で亡命する人がいるんだなあ…。

 

イラクに続き、今回のキューバ人との出会いは、
日本にいた時は全く知らなかった共産主義や、
キューバという国について知ることが出来た、
貴重な出会いでした。

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まとめ

  • キューバは、共産主義の国で、どんな職種であっても給料はほとんど同じ位。
  • 宗教活動も政府に管理されている。
  • アメリカに亡命してくるキューバ人は少なくない。