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アメリカで落語にチャレンジ!日本のジョークは海外で伝わるか?

こんにちは!

アメリカ生活296日目、さおりです。

「日本のジョークを教えて!」

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海外で突然、
こんな風に言われた経験ってありませんか?

私は、オーストラリア留学の時も、
ホストファミリーに言われて困ったのですが、
やはりアメリカでもこの課題にぶち当たり…。

今回、日本のジョークの正解について、
まじめに考えて落語を選んだ経緯や、
アメリカ人の反応など、
こちらに詳しく書きたいと思います。

日本のジョークを教えて

このブログでもお馴染み、
イングリッシュスクールの
おじいちゃん先生との先週の会話。

先生
さおり、日本のジョークを教えてよ!

 

さおり
えー!そんな急に言われても…。

 

さおり
うーん…。すぐには思いつかないから、宿題にしてもいい?来週、日本のジョークについて説明できるようにしてくるよ。

 

先生
OK!

 

ジョークって言われても、
何をどうやって話したらいいかわからない。

漫才はジョークとは違うし、
ギャグもちょっと違う…。

じゃあ「Joke」って何?

疑問を感じた私は先に、
アメリカンジョークを聞いてみることに…。

さおり
今日はアメリカのジョークを聞かせてくれない?

 

そう伝えると、
先生はいかにもニヤニヤしながら、
話を始めました。

 

あるところに、
自信の持てない男性がいて、
精神科医のもとを訪ねました。

精神科医は彼に、
「自分は大きい(I’m a BIG !!)」と、
何回も大きな声で繰り返させ、
彼も自分に自信がついたように感じ、
セッションは終了。

自信満々の彼が出口へ向かうと…、
クリニックの出口を出るやいなや、
彼は猫に食べられてしまったとさ。

 

話し終わって、
はっはっは…と大声で笑う先生。

意味が分からない私。

先生
つまりさ…。自分は大きい、大きいと言って、自分に自信を持ったと錯覚した男性は、実は猫に食べられちゃうほど小さかったんだという大袈裟な表現なんだよ。わかる?

 

さおり
うーん、何となく…。

 

落語を選んだ理由

先生から聞いたアメリカンジョークは、
ちょっと私がその面白さを理解するには
難しかったのですが…。

アメリカ人は、
どんな話で笑うのか…というようなものは、
感じ取ることが出来ました。

家に帰って、
来週どんな話をしようか考えたのですが、
現代の笑いをアメリカ人に伝えるには、
価値観も文化も違うし難しい…。

(ダチョウ倶楽部のどうぞどうぞを
説明しようかとも思ったのですが、
それだと日本の全体主義について、
説明しないと面白さが伝わらないし…。)

価値観や文化を説明するのは、
かなり難しいことなので、
頭を悩ませていた時、
ふと思いついたのが…。

さおり
落語があるじゃん!
日本の伝統的な面白話だし、何よりも先生が話してくれたアメリカンジョークのように、ストーリーの最後にオチがあるという形式がよく似てる!

 

つまり、私が落語を日本のジョークとして、
話すのに適していると思った理由は2つ。

  1. 落語は、江戸時代から続く伝統話芸なので、胸を張って日本のジョークだと言える。
  2. ストーリーの最後に落ちがあり、分かりやすく、話しやすい。

早速、有名な演目を探してみることに。

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まんじゅうこわい

いろいろと演目を探してみましたが、
一番わかりやすく、
かつ、簡単な単語で話せそうなので、
こちらを選びました。

この話を要約すると…。

暇な男たちが集まって、
何がこの世で一番怖いかについて、
蛇やクモやお化けなどと話をしていると…。

話に参加していなかった男性が、
いきなり笑い出し、
そんなものを怖がっているのかとバカにします。

「お前は何が怖いんだ?」ときくと、
世の中に怖いものなんてないが、
しいて言うなら…「饅頭」だと答える男。

そこで、饅頭をたくさん買って、
その男を怖がらせようとしたところ、
「怖くて怖くて見ていられないから全部食べてしまおう!」という。

まんまと騙されたその他の男たちが、
「お前が本当に恐れているものは、
なんなんだ?」と尋ねると…。

「今は…濃いお茶が怖い」

…というこりゃあ一杯食わされた的な話。
(参考:Wikipediaより)

私は、できるだけ日本の通りにと思い、
落語が400年位前から続いていることや、
饅頭を説明してから話したのですが、
結構、難しかったので…。

アメリカ人に話すのには、
饅頭をクッキーやハンバーガー、
お茶をコーヒーやコーラなどに変えて、
簡潔に話した方が面白いかもしれません。

実際の反応

先生
はっはっはっは…。これは面白いな!

 

さおり
ありがとう。

 

先生
アメリカにも似たようなジョークがあるよ。

 

先生
行きたくない行きたくないと言っていて、無理やりそこに連れていかれたけれど、実はそこに本当は行きたかったんだという話なんだ。

 

さおり
どこの国でも同じようなこと考えるんだね…。

 

そこに、入ってきたネパール人の先生。

 

先生
さおりが教えてくれた日本のジョークが面白かったよ。

 

先生
本当?聞きたい!

 

先生
昔、男たちが……。

 

今度は、おじいちゃん先生が、
そのストーリーを
ネパール出身の先生に話したのですが…
饅頭をドーナッツに変えて話してました!笑

話し終わると、大爆笑。

先生
日本にも面白いジョークがあるのね。

 

笑うことって、世界共通の喜び。

また違う落語を練習して、
話してみたいなあと思ったのでした!

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まとめ

  • 海外で日本のジョークを教えてと言われたら、落語がおすすめ。
  • 「まんじゅうこわい」はアメリカ人にもウケる。